「好き」の設計図
関野吉記 著 / クロスメディア・パブリッシング
2019年12月1日 初版
「好き」の設計図 / 関野吉記 著
をご紹介します。
伸び続ける企業のブランディングはどこが違うのか?
2600社以上のブランディング実績を持つ著者が解説しています。
まず、商品やサービスが「売れる」までの消費者心理のフロー。
関心を持つ → 興味を抱く → 好きになる → 購入(売れる)
「まったくゼロの状態から、関心をもたせ、興味を抱かせ、好きにさせる。」
これがまさにブランディングだということ。
好きになったら、その相手の情報をもっと知りたくなる。
しかし、好きでもない相手のことは、わざわざ調べようとは思わない。
これは、個人も企業もまったく一緒なのである。
要はいくら情報を発信しても、相手が好きになっていない状態であれば響かないし、もっと知りたいとも思ってもらえない。だから、想いを伝えることを考えるのではなく、まず好きになってもらう方法を考えることが得策である。
そのどうしたら「好き」になってもらえるかを考えることが、ブランディングの一丁目一番地。
多くの「好き」を集めることがブランディングの力であって最終目的である。そして「好きを集める会社」が伸びていく。と言われています。
著者が導き出したブランディングを進める上での具体的なポイントも紹介されていました。
【ブランディングを行う上で大切な3つの要素】
①トップ(経営者)が真剣であること
②すべての部門・会社の施策を一気通貫でつなげるストーリーがある
→社員が「自分ごと」として意識できる、説得力のあるストーリーが必要。
③社内にブランディングの大義を伝えるミドル社員が育っている
→キーマンになるのはミドル社員。
【イマジナ流ブランディングの5つの手順(ブランドの想いを伝え、共有する方法)】
①ブランドコンセプトの明確化
→トップ(経営者)の想いが核になる。
②ブランドの具現化(見える化)
→カルチャーブックで社内理解を深める。
③ブランドを浸透させるための社内環境づくり
→社内浸透は長期視点で。重要なミドル社員の役割。
④ブランドイメージの社内浸透度の数値化・見える化
→6ヵ月に1回程度の浸透度調査。
⑤共感を生み出すコンセプトやストーリーを社外へ発信
→各部署ごとの広告宣伝ではなく、全社統一のイメージ発信を。
【まとめ】
企業のブランド価値向上においては、
インナーブランディング(社内浸透)とアウターブランディング(社外浸透)の両輪であることが重要。
とりわけ、おざなりにされやすい「インナーブランディング」の方が重要である。
ブランドデザイン研究所 / BRAND DESIGN Labs
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