いよいよ放送がスタートしました、
みなさんはご覧になられましたか?
大河ドラマ『麒麟がくる』で長谷川博己さんが
演じる主人公の明智光秀。
その明智光秀の出生地については諸説あるようですが、
岐阜県の可児市、恵那市、山県市など複数の土地に古くから様々な逸話が残っています。
そのひとつ、岐阜県可児市にある明智荘(あけちのしょう)に
先週、仕事でお邪魔してきました。
明智伝説を巡るには絶対に外せない場所です。
前段が長くなりましたが、
今回はその明智光秀についてのお話しではありません。
先週、可児市にお伺いした際に、
大河ドラマ『麒麟がくる』に関連したのぼりを沢山見かけました。
よく見てみるとそこには、
十六銀行のロゴマークが配置されています。
なんとこのロゴマーク、
いやー、嬉しいものですね!
実際に使用されている風景にお目にかかるのは。
当時を振りかえると、
こちらは少し変わったご依頼でした。
(厳密には、私的には変わっていると感じました)
企業のロゴマークをデザインしてほしいという内容でしたが、
実は、正式なコーポレートロゴマークは別に存在します。
イベント協賛などで使用する際に、
正式なロゴマークだと視認性が低い(目立たない)というのです。
だから別のコーポレートロゴマークをつくってほしいと。
ロゴマークといえば、
企業や商品をはじめブランドの、「顔」や「シンボル」といわれます。
消費者や顧客からすれば、企業を識別する目印になる存在です。
そのような企業の象徴的なものが、
2つも存在することに、正直違和感を覚えました。
ですが、今回のクライアントは困っています。
私の中でも相当葛藤がある中で、
創立140年の歴史、金融機関としての誠実さ、信頼性、
そして、目立つもの。
これらを持ち合わせたロゴマークにしようとデザインさせていただいたのを、
今でも鮮明に覚えています。
創立140年以上の由緒ある企業ゆえ、
ロゴマークを軽々しく変更するわけにはいかなかったのでしょう。
あれから3年経ってブランドマネージャーとして、
様々な企業のブランドをつくるお手伝いをさせてもらう立場から思えば、
これが正しい!ということは何もないわけです。
今までに同じ事例がないから誤りだという思考では、
これからの未来に新しいことは何ひとつ起こせません。
そういう意味で、これは新しい試みだったのでしょう。
そんな思い出のある十六銀行のロゴマークに、
大河ドラマ『麒麟がくる』が会わせてくれました。
ブランドデザイン研究所 / BRAND DESIGN Labs
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